今回は、不動産会社様、解体業者様、そして私たちと同じお片付け業に携わる皆様に向けて、少しお話ししたいと思います。
すでにご存知の方も多い内容かもしれませんが、日々さまざまなご相談をいただく中で、改めて大切だと感じていることがあります。
それは、「一般廃棄物」と「産業廃棄物」の違いについてです。
実はこの違いを正しく理解していないと、知らないうちに不適切な処理につながってしまう可能性があります。
不動産会社から依頼された片付けなら、産業廃棄物として処理してもいい?
例えば、不動産会社様から片付け業者へ、こんな依頼があったとします。
「売却予定の住宅に家具や生活用品が残っているので、全部撤去してほしい」
このとき、依頼主が不動産会社だからといって、室内に残された物をすべて産業廃棄物として処理できるわけではありません。
もともと一般家庭で使用されていた家具や生活用品などは、原則として一般廃棄物に該当します。
大切なのは、誰から仕事を依頼されたかではなく、その廃棄物がどのような経緯で発生した物なのかということです。
また、不動産会社が物件を所有している場合でも、それだけで室内の物がすべて産業廃棄物になるわけではありません。
排出者や廃棄物の種類、発生状況などを確認し、適切に判断する必要があります。
産業廃棄物収集運搬業の許可があれば、家庭の不用品も運べる?
ここも非常に大切なポイントです。
産業廃棄物収集運搬業の許可と、一般廃棄物収集運搬業の許可は、まったく別のものです。
産業廃棄物収集運搬業の許可を持っていても、その許可だけで一般家庭から出る廃棄物を収集・運搬することはできません。
そのため、一般廃棄物収集運搬業の許可を持たない片付け業者が家庭の整理を請け負う場合には、廃棄物の収集運搬を適切な許可業者に依頼するなど、法令に沿った体制を整える必要があります。
もちろん、家財の仕分けや整理、搬出準備、買取など、片付け業者としてお手伝いできることは数多くあります。
しかし、片付け作業ができることと、廃棄物を収集・運搬できることは別の話なのです。
解体業者様にも知っていただきたいこと
住宅の解体工事でも、同じような注意が必要です。
例えば、古い住宅を解体する際に、室内にタンスや布団、食器、生活用品などが大量に残っていたとします。
「建物を解体するので、中にある物もまとめて処理しておきます」
一見すると、お客様にとって便利で親切な対応に感じるかもしれません。
しかし、ここには注意が必要です。
解体工事によって発生する木くずやコンクリートがらなどの廃棄物と、解体前から室内に残されていた生活用品などの残置物は、原則として区別して取り扱う必要があります。
一般家庭から出た残置物は、原則として一般廃棄物です。
解体工事で発生した産業廃棄物と一緒に、何でもまとめて処理してよいわけではありません。
解体工事を始める前に、室内の残置物を適切な方法で整理・処理しておくことが重要です。
知らなかったでは済まされない可能性も
不適切な廃棄物処理が行われた場合、問題になるのは実際に処理した業者だけとは限りません。
依頼内容や契約関係、廃棄物の排出者としての立場などによっては、発注者側にも確認や対応が求められたり、法的責任が問題となったりする可能性があります。
だからこそ、不動産会社様や解体業者様にも、依頼先がどのような方法で廃棄物を処理するのか、事前に確認していただきたいと考えています。
「いつもお願いしている業者だから大丈夫」
「安く全部引き取ってくれるから安心」
それだけではなく、どのような許可や処理体制のもとで対応しているのかを知ることも大切です。
株式会社TSUJIMOTOが大切にしていること
私たち株式会社TSUJIMOTOは、京都を中心に遺品整理・生前整理・家財整理などのお片付けサービスを行っています。
弊社では、家財の仕分けや搬出作業、買取・リユースなどを行い、一般廃棄物の収集運搬が必要な場合には、許可を持つ専門業者と連携して適切な処理を進めています。
また、産業廃棄物についても、必要な契約や管理体制のもとで法令に沿った対応を行っています。
私たちが大切にしているのは、単にお部屋を空っぽにすることではありません。
お客様からお預かりした大切な家財を、最後まで責任ある方法で取り扱うこと。
そして、不動産会社様や解体業者様にも安心してお仕事を任せていただける会社であることです。
最後に。同業者の皆様へ
今回の内容は、決して他社様を批判するためのものではありません。
すでに適正な処理を徹底されている会社様も、数多くいらっしゃると思います。
私たち自身も、日々学びながら事業に取り組んでいます。
ただ、お片付け業界がこれからさらに社会に必要とされる業界になるためには、料金や作業スピードだけではなく、法令を守り、適正な処理を行うことが何より大切だと考えています。
お客様には見えにくい、片付けた後の廃棄物の行き先。
そこにこそ、会社としての責任と姿勢が表れるのではないでしょうか。
「安く片付ける会社」ではなく、「安心して任せられる会社」が選ばれる業界へ。
株式会社TSUJIMOTOも、その一員として、これからも誠実に取り組んでまいります。
株式会社TSUJIMOTO
京都のお片付け専門店
※廃棄物の区分や処理方法は、発生状況・排出者・品目・自治体の運用などによって異なります。個別の案件については、管轄自治体への確認が必要です。




